日本時代建設のたばこ工場と武道場、嘉義市の文化財に/台湾

【社会】 2019/05/24 13:33 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
旧嘉義煙葉廠=嘉義市文化局提供

旧嘉義煙葉廠=嘉義市文化局提供

(嘉義 24日 中央社)日本統治時代に建設された南部・嘉義市のたばこ工場「旧嘉義煙葉廠」と武道場の2カ所が、同市の歴史的建造物に登録されることになった。同市政府文化局が20日に発表した。

同局によれば、旧嘉義煙葉廠は台湾総督府専売局嘉義支局が中、南部で収穫された葉たばこの処理や乾燥などを行う「北社尾葉煙草再乾燥場」として1940(昭和15)年に落成。東部・花蓮、中部・台中、南部・屏東の施設とともに台湾の4大たばこ乾燥工場と称された。文化財登録に当たっては、保存状態が良好である上に用途が異なる建物が混在しており、当時の工芸、産業の価値を伝えていると評価された。工場に残る倉庫やボイラー室、給水塔、浴室、製材工場など一部の施設が歴史的建造物に指定される。

工場の今後の活用方法について同市は、映画やドラマ、音楽などの文化発信拠点として整備し、映画祭やコンペティションなど国際的なイベントを催して世界にアピールしていく方針を示している。

一方の武道場は、1922(大正11)年に建設された台南刑務所嘉義支所(現嘉義旧監獄)の付属施設。時代の移り変わりに伴って合宿所や刑務所長宿舎など用途を変えながら100年近い刑務所の歴史を見守り続けてきた。建物の状態が良好であることや、旧監獄の武道場が台湾全土で3カ所しか残されていないことなどから保存すべきと判断された。主体である嘉義旧監獄は2005年に国定古跡に登録され、修復を経て11年から獄政博物館として一般開放されている。

(黄国芳/編集:塚越西穂)