台湾のデザイナーとタッグ 高岡市の鋳物メーカー、海外市場開拓狙う

【社会】 2019/03/15 18:44 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
鋳物メーカーの能作の商品。手前にある、雪の結晶を幾何学的に模したトレーは、台湾の林靖格さんがデザインしたもの

鋳物メーカーの能作の商品。手前にある、雪の結晶を幾何学的に模したトレーは、台湾の林靖格さんがデザインしたもの

(東京 15日 中央社)富山県高岡市の鋳物メーカーは海外市場を開拓しようと、台湾のデザイナーと手を組み、新たな商品を生み出している。

1916年創業の能作は昨年10月末、台湾のデザイナー、林靖格さんのデザインを用いた錫100%のトレーを発売。富山県総合デザインセンターと台湾デザインセンター(台湾創意設計中心)が2017年に富山で開催したワークショップがきっかけで、コラボレーションが実現したという。

両センターは2016年、両地域が協力して商品開発や販路開拓に取り組んでいこうと、連携に関する覚書を締結。交流事業を進めている。

台湾のデザイナーはデザインに協力するほか、商品企画やマーケティングにも参加していると台湾デザインセンターの崔慈芳さんは説明する。高岡銅器メーカーの小泉製作所と手を組んだデザイナーは台湾での販路開拓を支援したほか、中国進出の後押しもしたという。

崔さんは高岡市の業者が台湾のデザイナーに協力を求めている背景について、デザインに対しての意識が高いからだと指摘する。海外開拓の先導者の役割を担う能作は海外市場進出の際に現地の業者と手を組む重要性を理解し、県総合デザインセンターを通じて台湾デザインセンターにアプローチしてきたという。

崔さんによれば、能作は台湾の別のブランドとのコラボレーションも進めており、順調にいけば近いうちに商品が世に出るという。両センターは台湾のデザイナーと高岡市の別の業者とのマッチングも行い、商品は日本を皮切りに販売される予定だとしている。

(楊明珠/編集:名切千絵)