台湾で「津波バイオリン」チャリティーコンサート 日台の演奏家が共演

【社会】 2019/02/18 19:28 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
奇岩室内楽団のメンバーたち

奇岩室内楽団のメンバーたち

(台北 18日 中央社)東日本大震災の津波の流木などから作られた「津波バイオリン」のチャリティーコンサートが3月末、台北と東部・花蓮で開かれる。コンサートを行う奇岩室内楽団は、台湾と日本は一連の地震多発帯に位置しており、互いの気持ちがよく分かるとし、津波バイオリンの音色で人々に希望と癒しを与えたいとの考えを示した。

津波バイオリンは弦楽器製作家の中澤宗幸さんが復興への願いを込めて作った。楽器内部で音を響かせる「魂柱(こんちゅう)」には東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の木材が使われており、バイオリンの他にもビオラやチェロがこれまで製作されている。

追悼と復興の思いをつなげようと、津波バイオリンを世界の演奏家千人に演奏してもらう「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」が進められており、今回のコンサートはその一環。同楽団結成20周年に合わせた演奏会で、「奇跡の一本松 希望音楽会」と題し、日本から借り入れたバイオリン、ビオラ、チェロを使う。

コンサートは3月30日に花蓮の門諾病院で、3月31日に台北の誠品生活松エン店で開催。中澤さんの妻で、バイオリニストのきみ子さんが台湾の演奏家と共に、ベートーベンのバイオリン・ソナタ第5番「春」第1楽章などを演奏する。31日には宗幸さんによる講演会が台北市内のホテルで催される。(エン=くさかんむりに於)

(洪健倫/編集:楊千慧)