検疫探知犬を足蹴にした公務員 異動命じられ過料科される/台湾

【社会】 2019/02/16 14:47 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
動植物検疫探知犬=資料写真

動植物検疫探知犬=資料写真

(高雄 16日 中央社)高雄国際空港で9日深夜、同空港に勤務する内政部(内務省)移民署の職員が動植物検疫探知犬を蹴る事件が発生し、ネットユーザーから非難の声が相次いでいた。当事者の男性職員は14日に異動を命じられたほか、動物虐待と認定されて1万5000台湾元(約5万4000円)以上7万5000元(約26万9000円)以下の過料を科される。

蹴られたのは2歳のメス犬「ジェナ」で、中国で猛威を振るうアフリカ豚コレラが台湾に侵入するのを防ぐため、空港内で肉製品の探知に当たっていた。事情聴取を行った高雄市動物保護処によると、同職員は非を認め、後悔の意を表明した上で、幼少期に犬にかまれたことがトラウマになっていたと弁解したという。

外傷はないもののおびえて生活スタイルに変化を来たしてしまったというジェナ。14日時点ではだいぶ落ち着いて食欲も回復したといい、獣医師は、数日間休暇をとって治療を続ければ健康を取り戻せるとしている。

事件は、ジェナのハンドラー(調教師)が、事件発生直後の様子を録画した映像をインターネットに投稿したことで発覚し、「訴えてやる」などという同職員の言動にネットユーザーの批判が集中。所属部門であった移民署国境事務大隊は13日に謝罪会見を開くなど、対応に追われていた。

(陳朝福/編集:塚越西穂)