亡命希望の中国男性2人、桃園空港滞留4カ月の末に台湾に入境

【社会】 2019/01/31 14:03 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
桃園空港滞留4カ月の末に30日夜、台湾に入境した劉興聯さん(左)と顔克芬さん

桃園空港滞留4カ月の末に30日夜、台湾に入境した劉興聯さん(左)と顔克芬さん

(桃園空港 31日 中央社)亡命を希望し桃園国際空港に4カ月にわたり滞留していた中華人民共和国旅券を所持する男性2人が30日夜、第三国に出発した後に台湾に入境した。2人は台湾にしばらく滞在し、米国やカナダの亡命資格が取得できるのを待ちたいとしている。

台湾に入境したのは劉興聯さん(64)と顔克芬さん(44)。劉さんは民主化や権利擁護活動に参加、顔さんは人権問題に関心を注ぎ、中国で逮捕されるなどしていた。それぞれ2016年、2015年に出国し、タイで保護されていた。

2人は昨年9月27日にタイから桃園空港に到着。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民認定証明書を所持しており、亡命を要請したい旨を台湾側に伝えた。だが、台湾への入境に必要な合法の証明書を持っていないため入境が認められず、空港に滞留していた。

中華民国の現行の法律には、中国大陸の人を政治的に保護する法的根拠は存在しない。台湾と中国大陸の人々の交流について定めた「台湾地区・大陸地区人民関係条例」(両岸人民関係条例)には政治的配慮に基づいて中国大陸の人の長期滞在を認める条文があるが、中国の情報封鎖が障壁となり、認定の条件となる迫害の事実を確認するのは困難になっているという。

2人は30日深夜、「専門的交流」の名義で台湾に入境し、4カ月におよぶ空港滞留生活を終わらせた。

(呉睿騏/編集:名切千絵)