日本時代から残る宿舎群にチャイナドレス店 地域振興に期待/台湾・屏東

【社会】 2019/01/22 19:52 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
文化エリア「勝利星村」内を散策するチャイナドレス姿の女性たち

文化エリア「勝利星村」内を散策するチャイナドレス姿の女性たち

(屏東 22日 中央社)日本統治時代に建設された旧日本軍の官舎が残る南部・屏東市の文化エリア「勝利星村創意生活園区」(勝利星村、V.I.P ZONE)で21日、チャイナドレス店「旗袍唐装手作坊」がオープンした。この日はチャイナドレスの愛好家が集まり、園内で記念撮影を楽しむ姿が見られた。

同園区は、日本統治時代の1928(昭和3)年に建設された旧日本軍の官舎を戦後に中華民国陸軍の宿舎として利用した「勝利新村」と1951年に建てられた「崇仁新村」を前身とする。2007年に屏東県の歴史建築に登録され、敷地内に残る日本家屋の修復が段階的に進められた。アーティストによるワークショップの開催や先住民工芸店の開店が最近相次いでおり、文化エリアとして活気を取り戻している。

戦後に中国から移り住んだ軍人やその家族らが暮らした集落は「眷村」と呼ばれ、台湾では近年、建物の修復を行い、文化施設などとして活性化を図る動きが活発だ。同園区も屏東県政府が眷村文化の伝承やアート空間などのテーマに分けて運営する方針を示しており、地域振興への期待が寄せられている。

旗袍唐装手作坊は同園区に入居した最初のチャイナドレス店。店主の何艶秋さんは染色の仕事に携わった後、チャイナドレスの職人に弟子入りした。屏東の店は台南、嘉義に次ぐ3店目の店舗だという。同店ではオーダーメードの注文を受け付けるほか、レンタルサービスの提供も行っており、客は店内の撮影スタジオや街中で写真撮影を楽しむことができる。

チャイナドレス愛好家の陳佩鈴さんは、フェイスブックで愛好家同士のファンページを運営。この日、ファンページのメンバーたちと共に園区を訪れ、チャイナドレス姿でレトロな雰囲気が残る園区内を散策した。陳さんは、台湾には自身のような愛好家が一定数いると話し、ファンページのメンバーは1800人余りに達しているという。

膝上丈のチャイナドレスにスニーカーを合わせた20代の王懐萱さんは、チャイナドレスでも現代的なファッションが楽しめると話す。レンタルなら「SNS(交流サイト)映え」したい人のニーズが満たせる上、オーダーメードより経済的だと満足感を示した。

(郭シセン/編集:楊千慧)