日本統治時代建設の台北郵便局、玄関を復元へ 年内完成を予定/台湾

【社会】 2019/01/16 17:25 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
現在の台北郵便局

現在の台北郵便局

(台北 16日 中央社)中華郵政は日本統治時代に建設された台北郵便局(台北市)が今年で築90年を迎えるのに合わせ、同局の玄関部分を復元する工事に着手する。工事は年内に完了する予定。当時の姿を蘇らせることで、同局の古跡としての価値をアピールする。

台北郵便局は20世紀初期に木造建築として建てられ、1929(昭和4)年に鉄筋コンクリートで再建された。設計は日本人技師の栗山俊一が担当した。同局の藍淑貞局長によれば、現在の正面玄関は元々、郵便車用の車寄せとして造られ、ひさしはアーチが5つ連なった構造になっていた。だが郵便物取扱量の増加に伴い、車両の出入りをしやすくするため1970年ごろにアーチは取り壊された。後に車両は裏門から出入りするようになり、当初の車寄せが正面玄関に変わったという。

同局を含む台北駅西側の一帯では、台北市政府により都市再生計画が進められている。同計画では歴史的資産の活用が重点の一つとなっており、同局向かいの国定古跡、北門は周辺広場の整備などを経て、存在感を取り戻した。同局の復元工事は、同計画に同調する形で実施される。工事は発注済みで、近日中に着工するという。同局は2010年にも修繕工事が行われ、外壁などが修復された。

同局では15日、90周年を記念したイベントが開かれ、書家が揮毫(きごう)を披露したほか、正月飾り(春聯)が来場者に無料で配布された。

(汪淑芬/編集:名切千絵)