外国人が見た16~19世紀の台湾 英有名小説にも登場 台北で特別展

【社会】 2018/12/11 19:48 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
会場の展示品をじっくり鑑賞する来場者たち

会場の展示品をじっくり鑑賞する来場者たち

(台北 11日 中央社)外国人の目線で見た16~19世紀の台湾を紹介する特別展「フォルモサ印象展」が7日から台北市内で開催されている。宣教師や医師、記者たちがつづった文章やかつて台湾で流通していた貨幣など貴重な史料が展示されているほか、「ロビンソン漂流記」の続編に台湾についての記述があることなども来場者に伝えている。

大航海時代に初めて台湾に上陸した西洋人と先住民との関わり合いや台湾で医療や布教、女性の教育などに携わった外国人宣教師らの物語、ウーロン茶や砂糖、樟脳の輸出で栄えた時代の紹介など5つのテーマに沿って展示。個人コレクターの簡義雄氏が提供した所蔵品も多く展示されている。

簡氏のコレクションには、1627年に台湾に渡ったオランダの宣教師、ジョージ・カンディディウスが台湾について記した見聞録の1645年版や英・ロンドンで18世紀初頭に出版された台湾についての偽書「台湾誌」、19世紀の英国で世界で初めて登場したイラスト入り新聞「絵入りロンドンニュース」に使われたイラスト9枚などがある。

簡氏によると、英国人作家、ダニエル・デフォーの小説「ロビンソン漂流記」の続編「ロビンソン・クルーソーのさらなる冒険」では、主人公が北緯22度(台湾最南端の恒春一帯)に立ち寄って水や食料を補給する描写がある。台湾の人々は礼儀正しく、いやがらずに物資を提供し、取引も公正に行われたと書かれているほか、よそ者に親切にする行為は他所では非常に珍しく、オランダの宣教師の影響を受けたとする見解などもつづられているという。

特別展は台北市の中山堂で来年2月24日まで開催される。入場無料。

(陳妍君/編集:塚越西穂)