IOC会長「チャイニーズタイペイを歓迎」 「台湾」名義で五輪、国民投票否決

【社会】 2018/11/28 19:15 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
国際オリンピック委員会のバッハ会長

国際オリンピック委員会のバッハ会長

(東京 28日 中央社)台湾で24日、国民投票が実施され、「台湾」名義での東京五輪への参加申請の是非を問う案件は反対が賛成を上回り、否決された。訪日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は28日、東京都内で開かれた記者会見に出席し、台湾の東京五輪への参加に関する中央社の記者の質問に対し「チャイニーズタイペイを歓迎する」と答えた。

台湾は1981年にIOCと結んだ協定に基づき、「チャイニーズタイペイ」の名義と旗、エンブレムで五輪に出場してきた。国民投票は、「台湾」名義での参加を目指そうと市民団体が発議。規定数を超える署名を集め、投票の実施にこぎ着けたが、投票前にはIOCから協定に違反すれば資格停止や除名に及ぶとの書簡が台湾の中華オリンピック委員会と教育部(教育省)体育署に送られ、投票の結果次第では台湾の選手が出場停止になる恐れもあると懸念されていた。

IOCは11月30日と12月1日、東京都内で理事会を開く。中華オリンピック委員会の資格が停止されるか否か注目を集める中、中央社は28日、理事会への取材申請を拒否するとの通知をIOCから受け取った。

これについてIOCの運営に詳しい人物は、台湾メディアは過去に理事会への取材申請を出したことがなく、IOCのリストに入っている台湾メディアはないとし、受け入れるメディアを制限する場では除外となることが多いと説明。中華オリンピック委員会の資格については、バッハ会長の発言から資格停止の危機は脱したと考えてもよいとの見方を示した。

(楊明珠/編集:楊千慧)