(台北 15日 中央社)日本から低価格で仕入れたホタテを北海道産の高級品と偽って高値で販売した疑いのある高雄市の輸入業者が、先ごろ地元の検察、警察などによる家宅捜索を受け、証拠品のホタテ6490キロを押収された。衛生福利部食品薬物管理署(食薬署)が14日に発表した。
同署の呂イン儒科長によると、この業者は昨年7月、北海道からホタテ約9000キロを輸入している。昨年末、業者がメーカーの化粧箱などを無断で製造しているとの情報を得て調査を続けてきたという。(イン=均の土へんを日に)
現場からは北海道に実在する水産加工メーカーの偽物の化粧箱や北海道産ホタテであることを証明する安全証紙の偽造品、偽の証紙が貼られた他メーカーのホタテ6490キロが見つかった。
呂科長はすでに市場に出回っているとみられる分について、安全証紙は偽物が片面だけの印刷であるのに対し、本物は裏面にも模様が付いていること、化粧箱も材質や色が若干違うことを指摘し、購買時の注意を促している。ホタテ自体については、検疫を経て正規に輸入されたもので、食品安全には影響がないとした。
同署によると、パッケージや証紙の偽造は「食品安全衛生管理法」に違反しており、4万~400万台湾元(約15万~1500万円)の過料が科されるほか、詐欺などの疑いで刑法にも抵触する。
(張茗喧/編集:塚越西穂)