故宮院長、北院の休館を否定 「改修しながら展示続ける」/台湾

【社会】 2018/11/13 17:54 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
国立故宮博物院・北院を背景に記念撮影をする観光客ら

国立故宮博物院・北院を背景に記念撮影をする観光客ら

(台北 13日 中央社)国立故宮博物院の陳其南院長は13日、臨時記者会見を開き、北院(台北市)が改修工事のために2020年末から3年間休館するという外部の解釈を否定した。陳院長は、改修に伴う措置は検討中で、休館が唯一の選択肢ではないとした上で、工事中でも文物の安全などに配慮しながら対外的な公開を続ける方針を改めて示した。

北院の休館計画は、野党・国民党所属の立法委員(国会議員)が12日の立法院(国会)教育・文化委員会で明らかにしたもので、陳院長は改修中、北院の文物を南院(嘉義県)で展示するなどと回答。これを受け、各界からは台湾の観光への影響などを懸念する声が相次いだ。

陳院長は記者会見で、全ては検討段階で結論には至っていないと釈明。改修工事には綿密な計画が必要で、「故宮院長一人が自分の思いのままに最終決定できることではない」とした。

一方、行政院(内閣)のグラス・ユタカ報道官は13日、故宮から結論が出た旨の報告を受けていないとした上で、改修中でも北院は休館しないとする行政院の立場を示した。

行政院は昨年末に故宮の公共化や国際化を目指すプロジェクト「新故宮計画」を承認している。グラス報道官は、承認されたのは北院の休館ではなく、北院の改修中に一部の人員と国宝を南院に移し、展示などを行う計画だと説明した。

(顧セン、鄭景ブン/編集:塚越西穂)