故宮北院が休館へ 20年末から3年 改修工事で 文物は南院に移転/台湾

【社会】 2018/11/12 18:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
国立故宮博物院の北部院区

国立故宮博物院の北部院区

(台北 12日 中央社)国立故宮博物院北部院区(北院、台北市)が2020年末に休館し、改修工事を3年かけて行う予定であることが12日、分かった。北院所蔵の文物は工事期間中、南部・嘉義県の南部院区(南院)で展示される。陳其南故宮院長は、30年、50年先を見据えて文物を保存するために必要な工事だとしている。

同日の立法院(国会)教育・文化委員会で野党・国民党所属の立法委員(国会議員)が故宮の内部から得た情報として明らかにし、休館期間中の関連措置について陳院長に質問を浴びせた。

故宮は観光地として高い人気を誇り、陳院長によれば、来館者数は年間400万~500万に上る。そのうち外国人客は4分の3を占めるという。議員が得た内部資料によると、北院本館は2020年末に休館、展示を全面的に休止し、21年に文物の移転を開始、22~23年に工事を行う計画だという。

故宮は今年2月、公共性向上を目指し、23年までの6年間を区切りとする「新故宮計画」を始動。計画には北院の各建物の改修や増築が含まれているが、当初公開された資料には工事の時期については明記されていなかった。

陳院長は、北院のほぼ全ての建物を改修する予定であることに触れ、工事にあたって「(運営の)全てを停止させる必要がある」と休館の理由を説明。休館は不可欠であり、「非常に苦しい決断だった」と話した。

(鄭景ブン/編集:名切千絵)