プユマ号脱線 原因は「速度超過」 運転士の過失の疑い=検察見解/台湾

【社会】 2018/10/23 13:26 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
復旧作業が進む事故現場=10月22日撮影

復旧作業が進む事故現場=10月22日撮影

(台北 23日 中央社)21日に起きた台湾鉄路管理局(台鉄)特急プユマ号の脱線事故で、当時の列車の速度が時速約140キロに達していたことが検察の調べで分かった。検察は22日、速度超過が事故の原因だとの見解を示した。検察が列車の運転士を取り調べたところ、運転士は、自動でブレーキを動作させる自動列車防護装置(ATP)を切っていたことを認めているという。

行政院(内閣)の事故調査チームによると、事故現場は半径約300メートルのカーブになっており、制限速度は時速75キロと定められていた。

検察は速度超過について、運転士の過失の疑いが強いとし、22日夜、業務上過失致死容疑で、運転士の勾留を宜蘭地方法院(地裁)に請求。地裁は23日朝、口裏合わせによる捏造などの恐れはないとし、運転士を50万台湾元(約182万円)で保釈の上、出国を制限した。

地裁の裁判長は、運転士は大渓駅(宜蘭県)付近でATPを切り、その後は起動させていなかったと認めたと説明。証人によれば、運転士はATPを切った後、通常は次の駅で再起動させる必要があるという。

裁判長によれば、事故列車の運転士は5年の運転歴を有し、現場の制限速度は把握していたと指摘。この運転士は速度計には時速82、83キロと表示されていたと発言したという。

検察は機械故障の可能性は低いとみている。

(王揚宇、沈如峰、顧セン/編集:名切千絵)