統一派占領の寺院、県が解体作業に着手/台湾・彰化

【社会】 2018/09/26 16:41 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
26日解体作業が始まった彰化県の寺院、「碧雲禅寺」の違法建築部分

26日解体作業が始まった彰化県の寺院、「碧雲禅寺」の違法建築部分

(彰化 26日 中央社)中国との統一を支持する人々によって占領されていた中部・彰化県の寺院「碧雲禅寺」の違法建築部分の解体作業が26日、始まった。解体される建物の総面積は5600平方メートルで、解体完了には1週間ほどかかる見通し。この日の作業はおおむね平穏に行われた。

同寺は日本統治時代に建設され、築約100年を誇る。長きにわたって地域の信仰の中心的役割を担ってきたが、数年前に起こった金銭トラブルによって、所有権が中国統一支持派の建築業者、魏明仁氏に渡り、近年は中国共産党の社会主義思想を宣伝する「愛国教育基地」として使われていた。僧侶は寺から追い出され、地域住民は怒りを感じていたという。県は同寺を歴史建築に指定する方針で、解体されるのは歴史建築の登録範囲外の違法建築部分。

米ニューヨーク・タイムズ紙で同寺をめぐる問題が19日に報じられたのを受け、同寺への関心が高まった。同県の魏明谷県長は21日、同寺を所有する魏明仁氏が「国家の尊厳と人々の感情を傷つけ、地域住民を困らせている」とし、違法建築部分の強制撤去を発表していた。

(呉哲豪、蘇木春/編集:名切千絵)