台湾の「デザインによる地域イノベーション」 成果を紹介=東京で企画展

【社会】 2018/09/24 18:57 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
展示会場で注目を集めた砲弾で作られた金門製の包丁など

展示会場で注目を集めた砲弾で作られた金門製の包丁など

(東京 24日 中央社)国家発展委員会が推進する地域イノベーション促進事業の成果を紹介する企画展が東京都の「GOOD DESIGN Marunouchi」で21日から開催されている。台湾の「デザインによる地域イノベーション」をコンセプトに、花や果物、竹、茶、海洋、戦地、先住民、人文(文化)のテーマ別に作品などを展示し、台湾の経験を日本に伝えると同時に地方創生における日台の交流を促す。

国家発展委員会は、デザインを通じて地方創生を目指す取り組みを2016年に始動。「クリエイティブ、イノベーション、起業、創生」の戦略によって地域と産業、優秀な人材を結びつけるとともに、デザインで付加価値を与え、産業発展と地方文化の向上を図っている。昨年には18の県市に補助金を出し、計画を実施。今年は前年に特に顕著な成果をあげた6県市を選び、第二段階の計画を推進しているほか、新たに10の辺地の地区への補助も行っている。

22日に行われた開幕式で国家発展委員会の陳美伶主任委員(閣僚)は、少子高齢化や都市部の人口過密など台湾と日本が共通した問題を抱えていることに言及。2016年から行っている地方創生の取り組みは、日本のやり方や経験を参考にしていると紹介し、計画を通じて人材が地方に戻り、地方の産業の活性化を後押しできればと期待を寄せた。

開幕式には台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)のほか、日本のデザイン業界からは日本デザイン振興会の大井篤理事長、日本インダストリアルデザイナー協会の田中一雄理事長らも出席。日本側の招待客は開幕式後に会場を見学し、砲弾で作られた金門製の包丁や南部・台南市官田でヒシの実の殻を再利用して作られた墨汁や炭などに興味を示していた。

企画展「2018 台湾 地方創生展―デザインによる地域イノベーション」は30日まで。入場無料。

(楊明珠/編集:名切千絵)