迷子の子グマを保護センターに収容 母親現れず/台湾

【社会】 2018/08/09 11:12 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
迷子の子グマ=7月30日撮影、花蓮林区管理処提供

迷子の子グマ=7月30日撮影、花蓮林区管理処提供

(花蓮 9日 中央社)東部・花蓮県の山で迷子になっていたタイワンツキノワグマの子供が8日、保護センターに移送された。先月中旬に姿を見せて以降ずっと1頭で行動しており、同区域を管轄する機関が観察を続けていたが、母親が現れなかったためセンター収容を決めた。センターでは野生に返すための訓練を行う。

子グマは先月13日、玉山国家公園内の南安滝で発見された。母親とはぐれたとみられる。同区域を管理する林務局花蓮林区管理処は一部道路への立ち入り制限や栄養面での支援を行うなどして観察を続けていた。だが子グマの活動量が落ち、貧血であることが確認されたため、同月末に保護した。獣医ら専門家による看病の末、体重は当初の4.5キロから6.8キロに増加し、貧血や栄養状況も改善されてきているという。

管理処は6日に会議を開き、子グマがまだ小さく、母親の姿も見えないため、子グマを1頭で野外で生活させるのは危険だと判断し、設備が整った行政院(内閣)農業委員会特有生物研究保育センター(南投県)への移送を決定した。

子グマは8日午前、多目的ヘリ「ブラックホーク」でセンターに移送された。子グマが新たな環境に早く順応できるよう、子グマが慣れ親しんだ物品や食べ物なども一緒に運ばれた。

管理処によると、子グマは訓練を受けた後、早ければ来年春か秋にも野生に返されるという。

タイワンツキノワグマは台湾固有種で、農業委員会により絶滅危惧種に指定されている。

(李先鳳/編集:名切千絵)