統一派の元暴力団幹部が卒業生に表彰状授与 批判相次ぎ、校長が辞任/台湾

【社会】 2018/06/21 16:15 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
謝罪する台北教育大学附属
実験小の学務主任

謝罪する台北教育大学附属 実験小の学務主任

(台北 21日 中央社)「白狼」の異名で知られる元暴力団幹部で、中国大陸との統一を支持する「中華統一促進党」の総裁を務める張安楽氏が台北市内の小学校の卒業式に出席し、優秀な児童に贈られる「市長賞」の表彰状授与を行ったことが波紋を広げている。学校側は20日、校長の辞任が承認されたと明らかにした。

張氏は15日、孫が在籍する国立台北教育大学附属実験小学校の卒業式に出席。同日夜、張氏が台上で賞状を持った児童たちと横一列に並んでいる写真がフェイスブック上に出回り、議論を巻き起こした。同校は16日午前0時過ぎ、ウェブサイトに「本校卒業式で保護者代表による市長賞授与が行われたことに関する説明」と題された謝罪声明を掲載。学務主任が同日午前、メディアの取材に応じ、校長が張氏を台上に招いたのは突発的な事態だったとしつつ、「配慮が足りなかった」と改めて謝罪した。

教育部(教育省)国民および就学前教育署の邱乾国署長は、市長賞の授与は原則として市の代表が行うべきだが、市の関係者が出席できない場合は、校長が授与することが多いと説明。「保護者による授与は非常に少ない」とし、「確かに配慮に欠けていた」と指摘した。同校に対する処罰を下すかどうかについては、卒業式の表彰を誰が行うべきかに関する規定はなく、同校が何かの規則に違反したわけではないと述べた。

同市政府教育局は、学校の式典や卒業式での表彰は児童や生徒にとっては忘れ難い栄誉となるものだとした上で、校長もしくは社会で模範的とされる人物によって行われることが望ましいとの見方を示した。

インターネット上には、「保護者の代表として白狼に市長賞の授与をさせるなんて、児童に何を教育するためだ」「媚中のヤクザが市長賞の授与?」「耐えられない」など、批判的な声が多く上がっている。

(梁珮綺、陳至中/編集:楊千慧)