台湾生まれの日本人女性、台湾人同級生と涙の再会 76年ぶり

【社会】 2018/05/23 19:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
岡山戸政事務所提供

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(高雄 23日 中央社)日本統治時代に台湾で生まれた“湾生”の女性(88歳)が22日、かつて12年間暮らした南部・高雄市で、76年ぶりに当時の同級生と再会した。すでに白髪となった2人は肩を抱き合って感涙し、互いの手を取ってうれしそうに昔話に興じた。

同級生探しに協力した高雄市岡山戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)の職員によると、女性は福岡県在住で、親族とともにルーツ探しのために訪台し、15日に同事務所を訪れた。当時の資料が見つかり、出生証明を手にすることができた女性。亡くなった父親がいつも岡山の街並みを懐かしんでいたと語り、当時住んでいた場所を再訪したいという願いを同職員に伝えた。

手掛かりは女性が所持していた手描きの地図。同職員はタクシーを手配し、地図を手掛かりに、一家が居住していたと思われる岡山旧駅跡地付近を案内。また、女性の同級生の消息を求め、かつて街の中心として栄えた岡山老街にも足を運んだ。

女性が記憶を頼りに、同級生の実家とみられる古い診療所を探し出したその瞬間、扉を開けて出てきたのが、探していた本人だった。事前に連絡していないにも関わらず、2人は一目でお互いを認識したという。

同職員によると、現在の岡山老街はすっかり様変わりしており、当時の面影は見られない。それでも女性は、今回の旅で得たサプライズと感動をとても喜んでいたという。

(王淑芬/編集:塚越西穂)