行政院、年金改革反対デモを非難 警察や記者への暴行で/台湾

【社会】 2018/04/26 19:07 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
警官隊と激しくもみ合うデモ参加者

警官隊と激しくもみ合うデモ参加者

(台北 26日 中央社)台北市内で25日、蔡英文政権の年金改革に反対する退役軍人らのデモ隊が警察ともみ合いになって、警官や記者など計100人近くが負傷した。頼清徳行政院長(首相)は26日、「台湾の民主・法治を傷付けた」と批判した上で、容疑者の法的責任を厳しく追及する姿勢を示した。一方、抗議団体の代表、呉斯懐氏は、2014年のヒマワリ学生運動を引き合いに出し、不公平だと強く訴えている。

ヒマワリ学生運動は、中国大陸との「サービス貿易取り決め」締結に反発する社会運動で、学生らは立法院(国会)を占領したり、行政院(内閣)に侵入するなどした。関係者は起訴されたが、蔡英文政権は2016年5月の発足直後、行政院に侵入した126人の刑事告訴を取り下げている。

今回のデモは、立法院で審議が続いている、退役軍人の年金制度の改革法案に反発するもの。

行政院の徐国勇報道官は同日、今回の事件で負傷した警官は84人に上り、けがをしたり撮影機材を奪い取られた記者も14人いると説明。ヒマワリ学生運動では警察への暴力は起こらず、記者の機材を奪う人もいなかったと述べ、両者の違いは大きいと強調した。

徐報道官によると、警察は25日夜までに社会秩序維持法違反の疑いで身柄を拘束した63人のうち、1人を傷害罪、6人を公務執行妨害罪で送検する予定。

(顧セン/編集:塚越西穂)