日本統治時代の教員宿舎、台中市の歴史的建造物に/台湾

【社会】 2018/04/17 18:43 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台中市の「歴史建築」に登録された永寧小の教員宿舎=同市政府提供

台中市の「歴史建築」に登録された永寧小の教員宿舎=同市政府提供

(台中 17日 中央社)日本統治時代に中部・台中市梧棲の「永寧公学校」(現・永寧小)に建てられた教員用の木造宿舎が先月下旬、同市の歴史的建造物に指定された。同市政府は17日、築80年超の建物は修繕を経て、卒業生向けラウンジや史料室などとして再利用される見通しだと発表した。

同小の前身は、1921(大正10)年4月に設けられた「梧棲公学校」の分教室。校舎と宿舎が完成した同年7月に現住所に移転、間もなく分校に格上げされた。永寧公学校となったのは1929(昭和4)年。校内の建物は1935(昭和10)年の新竹・台中地震によって全壊しており、現存する宿舎は震災後に再建されたもの。

同市政府文化局文化資産処によると、宿舎は柱や梁などにヒノキが用いられているほか、高い土台や屋根の鬼瓦など、当時の日本家屋の名残をとどめる。当初、2世帯が入居できる棟割り長屋が5棟建てられたが、老朽化や台風被害などで相次ぎ解体された。1999年の台湾大地震にも耐えた1棟のみが、今なお教員宿舎として使われているという。

同小の教師と児童たちを長年見守り続けてきた古い宿舎は、卒業生も懐かしむ思い出の場所。学校側は保存を目指し、市側に文化財登録を申請していた。

(カク雪卿/編集:塚越西穂)