台湾の伝統人形劇「ポテヒ」の制作会社に栄誉賞 イノベで高評価

【社会】 2018/04/17 16:13文字サイズ:字級縮小字級放大
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霹靂国際マルチメディアの布袋戯(ポテヒ)人形

霹靂国際マルチメディアの布袋戯(ポテヒ)人形

(台北 17日 中央社)台湾の伝統人形劇「布袋戯」(ポテヒ)のコンテンツ制作会社「霹靂国際マルチメディア」が、イノベーション分野で成果を挙げ台湾の経済発展に寄与した個人や団体に贈られる国の最高栄誉「総統創新賞」を受賞した。総統府が16日に発表した。新しい発想で伝統の束縛を打ち破り、多様な価値を体現して布袋戯のイメージを一新、世界に誇る台湾の代表的な文化にまで高めたことが評価された。

本来、神仏への奉納を目的とし、寺院や廟周辺の野外ステージで演じられてきた布袋戯。同社はテレビ業界への進出で既成概念を覆し、映画や音楽、ゲームなど新たな可能性を模索し続けることで時代の波を乗り越えてきた。

近年では日本のシナリオライター、虚淵玄氏とのコラボレーションによる映像作品「サンダーボルトファンタジー 東離剣遊紀」を制作。同作品は、宝塚歌劇団が今秋に予定する台湾公演の演目にも選ばれた。これら異業種提携が生み出す産業の市場規模は年間20億台湾元(約72億8200万円)に上り、台湾文化のイノベーションの成功例と位置づけられている。

同日、中央社の取材に応じた霹靂国際マルチメディアの郭宗霖財務長(最高財務責任者)は、初めての布袋戯の映画化作品「聖石伝説」(日本公開:2002年)を制作するなど、採算を度外視したたゆまぬ努力で新境地を築き上げてきたと同社の取り組みを紹介。今回の受賞は「伝統文化の革新」が最大の鍵だと胸を張り、日本や韓国、東南アジアなどを重点とした海外とのコラボにも意欲を見せた。

蔡英文総統がプレゼンターを務める授賞式は4月30日、台北市の総統府で行われる。

(呉家豪/編集:塚越西穂)

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