戒厳令下の庶民の生活を再現 抑圧された雰囲気伝える 特別展開幕/台湾

【社会】 2018/04/03 11:20 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
特別展の開幕記者会見に出席する文化部の丁暁菁次長(右から2人目)

特別展の開幕記者会見に出席する文化部の丁暁菁次長(右から2人目)

(台北 3日 中央社)戒厳令下の庶民の日常生活を伝える特別展が2日、新北市内で始まった。アニメーションや体験型展示を通じて当時の抑圧された社会の雰囲気を再現し、台湾で言論の自由が発展した過程や歴史的文脈、戒厳令の影が台湾の各世代にもたらした影響などを紹介すると同時に、言論の自由が現代社会で直面する問題や意義を再考する。

台湾では2016年末、毎年4月7日が「言論の自由デー」と定められた。4月7日は民主化運動家の鄭南榕氏が1989年、言論の自由を訴えて焼身自殺した日。特別展はそれに合わせて開催された。

開幕記者会見に出席した文化部(文化省)の丁暁菁次長は、鄭氏の時代を思い返さずにはいられないと述べ、鄭氏がてんびんの片方に言論の自由を、もう片方に自分の命を置くとすれば「現代社会では、言論の自由の反対側に置くものは、一部の人の場合は人民元かもしれない」と言及。台湾がやっとの思いで言論の自由や民主主義を手にした一方で、「いまだかつてない、非常にレベルアップした権威主義体制に面している」と中国大陸による圧力を示唆し、「この挑戦にわれわれは各世代一丸となって立ち向かっていかなければならない」と力を込めた。

特別展「2018言論自由日特展」は国家人権博物館白色恐怖景美紀念園区(新北市)で12月16日まで。

(鄭景ブン/編集:名切千絵)