日本時代活躍の画家の絵を題材にしたミステリー 台湾歴史小説の大賞に

【社会】 2018/03/20 19:26文字サイズ:字級縮小字級放大
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「新台湾和平基金会」の辜寛敏董事長(左)からトロフィーなどを贈られる柯宗明さん

「新台湾和平基金会」の辜寛敏董事長(左)からトロフィーなどを贈られる柯宗明さん

(台北 20日 中央社)民間団体「新台湾和平基金会」が主催する台湾歴史小説賞の大賞に脚本家、柯宗明さんの作品「陳澄波密碼」が選ばれた。同作は日本統治時代に活躍した台湾人画家、陳澄波の絵画の修復を通じて物語が展開する歴史ミステリー。審査員は、時代背景の描写と個人の物語の割合が絶妙で、台湾の歴史におけるアイデンティティーの選択の難しさや文化的衝突などが表現されていると評価した。

同賞は今年で開催3年目となるが、大賞作品が選出されたのは初めて。授賞式が17日、台北市内で行われ、同基金会の辜寛敏董事長(会長)や鄭麗君文化部長(文化相)らが出席。柯さんには賞金120万台湾元(約440万円)が授与された。

柯さんは、台湾は小説に事欠かないが、自身の解釈が加えられた歴史小説は不足していると話す。自身の作品を通じて、当時の画家や文人らが直面した政権交代や、時代の変化がもたらした全てを描きたかったと語った。

辜董事長は、台湾はこれまで苦しい歴史を歩んできたとし、歴史小説を通じて先人たちがどのように戦い、命を懸けて自由や主権を勝ち取ったのかを社会に知ってもらえればと述べた。

(劉麗栄/編集:楊千慧)

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