台湾の国家人権博物館、白色テロの舞台2カ所で来年5月に正式設立

【社会】 2017/12/30 15:48 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
28日の記者会見で国家人権博物館の設立について説明を行う鄭麗君文化部長(文化相)

28日の記者会見で国家人権博物館の設立について説明を行う鄭麗君文化部長(文化相)

(台北 30日 中央社)文化部(文化省)が2011年から設立の準備を進めてきた国家人権博物館は、来年5月17日に東部・台東県の緑島人権文化園区で、同18日に北部・新北市の景美人権文化園区で看板掛けが行われる見通しとなった。13日の「国家人権博物館組織法」公布を受けて、同部が28日に明らかにした。両園はいずれも、白色テロ時代(1949~1992年)に政治犯の拘置や刑の執行が行われた場所。

同館では、過去の過ちが繰り返されないよう、白色テロの被害者の口述・映像記録や手紙、日記など、民間の視点と公文書を比較・研究して歴史の真相を追究する。また、「移行期の正義促進条例」の立法精神にのっとり、被害者への補償に当たる基金会が保有していた1万67件の関連書類を適宜に公開する。緑島・景美両園を含む台湾各地の「不義遺跡」計45カ所を結び付ける教育プログラムやバーチャル博物館の構築なども計画されているという。

「移行期の正義促進条例」は、過去の権威主義的な統治の下で行われた人権侵害やその結果の真相究明などを目指すもの。今月5日立法院で可決され、27日に公布・施行されている。

(顧セン/編集:塚越西穂)