「日本に賠償と謝罪要求すべき」馬英九前総統、慰安婦問題で/台湾

【社会】 2017/12/14 11:21 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
馬英九前総統

馬英九前総統

(台北 14日 中央社)馬英九前総統は13日、政府は慰安婦問題について積極的に対処し、台湾を統治していた日本政府に賠償と謝罪を求めるべきだとする見解を示した。今月立法院(国会)で可決された過去の権威主義的な統治の下で行われた人権侵害やその真相究明を目指す「移行期の正義促進条例」の対象に台湾の元慰安婦も含まれると主張している。

馬前総統はこの日、自身のフェイスブックページを更新。旧日本軍が中華民国の首都だった南京を占領した際に起きたとされる「南京大虐殺」から80年を迎えたことに触れ、「日本軍の狂った罪深い行為と崩壊した軍紀は国際社会の非難を巻き起こし、日本政府は軍の性的欲求を満たすため、慰安所の設置を決定した」とつづった。台湾を含めた各地で拉致や脅迫などによって女性に「性奴隷」になることを強要したとし、台湾人慰安婦は1200~2000人存在したと説明した。

馬前総統は、同条例の適用開始時期が1945年8月15日と定められたことに言及。同日は昭和天皇が日本の無条件降伏を告げた日であり、中華民国が台湾統治を開始した「台湾光復」は同年の10月25日だとし、この2カ月余りの期間は台湾が日本による権威主義的統治下にまだあったといえると指摘。この間も従事を強いられていた台湾の元慰安婦も同条例の対象となり、名誉回復のため政府に協力を求める権利があると訴えた。

条例は今月5日に立法院で可決。野党・国民党は同条例が同党を標的にしているとして反発を強めており、呉敦義主席(党首)は6日、「日本占領時代も適用時期とするべきだ」とする立場を表明した。

(謝佳珍/編集:楊千慧)