台湾産インドナツメ、日本へ輸出可能に 7年越しで実現

【社会】 2016/12/30 14:44文字サイズ:字級縮小字級放大
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農業委員会提供

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(台北 30日 中央社)台湾産インドナツメの日本への輸出が28日から、一定の基準を満たした上で可能になった。行政院(内閣)農業委員会動植物防疫検疫局は29日、7年にわたり交渉を続け、日本側の要求に積極的に応えてきたことで検疫の障壁を乗り越え、台湾産の良質な果物の海外市場開拓を成し遂げたと喜びのコメントを発表した。

日本の農林水産省は28日、植物防疫法施行規則の一部改正および台湾産インドナツメの生果実に係る新基準の実施を公布。同日に施行した。輸入解禁の対象となるのは、台湾から発送され、他の地域を経由しないで日本に輸入されるインドナツメの生果実で、台湾で14日間の低温殺虫処理をされたもの。

検疫局によると、インドナツメは果実や果菜類に甚大な被害を与える重要な害虫、ミカンコミバエ種群の寄生果実で、台湾には同害虫が生息していることから、日本側の検疫の問題を克服する必要があった。そのため、同局は低温殺虫処理技術を開発、2009年に関連の試験結果報告を添付した上で、日本に対して輸入解禁要請を行った。その後も日本側の求めに応じて補足資料を提出。2014年には日本側の職員が台湾を訪れ、低温殺虫試験の確認を実施、2015年には科学的データの提出も行った。

農林水産省は、台湾側が提出した殺虫試験データにより、低温処理によるミカンコミバエ種群の確実な殺虫が可能だと判断し、インドナツメの輸入を解禁しても、同害虫が日本に侵入する可能性は低いとの結論に至ったと説明している。同省は改正案などについて今年11月11日から12月10日までパブリックコメントを募集。大きな反対意見は無かった。

検疫局は、日本は購買力が高く、消費者の自主的な意識も高いため、各国が高級果物をこぞって輸出しようとする相手先だと強調。その上で、輸出規則に従い、確実に殺虫処理を行っていくとした。

(陳政偉/編集:名切千絵)

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