台湾生まれの日本人、高雄市民の協力で幼少期を過ごした家見つけ出す

【社会】 2015/11/06 18:29 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
高雄・愛河の夜景

高雄・愛河の夜景

(高雄 6日 中央社)日本統治時代の台湾で生まれた日本人、いわゆる「湾生」(わんせい)の男性が、自分のルーツをたどろうと南部・高雄市を訪れ、地元の人々の協力によって幼少期を過ごした家を見つけ出す出来事がこのほどあった。男性は言葉にならないほどの感激を示していたという。

男性は出生の地を探そうと、住所が記載されている戸籍謄本の写しを手に同市内の戸籍事務所を訪問。担当した職員は名前と出生地を手掛かりに当時の資料を調査したものの収穫は得られなかった。しかし、切実な表情の男性を助けたいとの思いから、地域の里長(町内会長)に連絡。里長はさらに日本語に精通し、当時を知る洪さんも引き連れ、タクシーをチャーターして3人で思い出の地を探る旅をスタートさせた。

日本人男性のぼんやりとした記憶と洪さんの土地勘を頼りに車を走らせ続けた一行。目の前に当時建てられた日本式木造家屋が見えると男性は「この付近です」と興奮した様子で叫んだという。車を降りると男性はしばらく現地に足を止め、その姿を目に焼き付けていた。

男性が幼少期の記憶をたどって故郷に戻り、過去に思いを馳せる姿に、同行した2人も感動を覚えたという。

(程啓峰/編集:名切千絵)