台湾生まれの日本人、警察への恩忘れず再訪台 お礼にみそ汁をプレゼント

【社会】 2015/11/05 13:06 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「湾生」の男性が持ってきた日本統治時代の写真や資料=屏東分局提供

「湾生」の男性が持ってきた日本統治時代の写真や資料=屏東分局提供

(屏東 5日 中央社)日本統治時代に台湾で生まれた日本人、いわゆる「湾生」(わんせい)の男性が10月29日、過去に訪台した際に世話になった地元警察に感謝を示そうと再度現地を訪れ、警察官を感動させる出来事があった。

男性は今年1月、母親が以前勤めていたデパートを探そうと、屏東県を訪問。その過程で屏東県警察局を目にし、助けを求めたところ、日本への交換留学経験を持つ王登永・長治派出所所長の協力を得られることになった。

男性は、今は亡き母親が生前、台湾の人々に良くしてもらった思い出を頻繁に話しており、さらに自身も湾生であることから、屏東に特別な思いを抱いているとデパート探しの動機を王所長に伝えた。過去にも1度、同地を訪れたものの言葉が通じず、目的は果たせなかったという。

王所長ともう一人の警察官はインターネットで捜索を行い、2、3時間後にやっと目的の住所を探し当てた。現在では銀行に変わっており、当時の面影はなくなっていたが、男性は喜んだ様子で銀行の前で写真撮影をし、台湾人への恩を子孫に伝えたいと語ったという。

男性はその場で感謝を伝えたものの、言葉だけでは足りないと思い、約9カ月後に再度警察官を訪問。お礼の品としてインスタントみそ汁3箱をプレゼントした。

王所長は、男性が今でも警察官を忘れず、感謝のためだけに屏東を訪れたことに感激を示し、台湾警察の良いアピールになったと喜んだ。

(郭シセン/編集:名切千絵)