台湾の水利事業に貢献した日本人技師 台中市が記念公園を建設へ

【社会】 2015/10/09 11:45 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
磯田謙雄技師の功績をたたえる銅像の除幕式の模様=2013年10月15日、台湾・台中

磯田謙雄技師の功績をたたえる銅像の除幕式の模様=2013年10月15日、台湾・台中

(台北 9日 中央社)林佳龍・台中市長は7日、日本統治時代に建設された水路「白冷シュウ」に関する記者会見に出席し、同施設を設計した磯田謙雄(のりお)技師の記念公園を建設する考えを明らかにした。(シュウ=土へんに川)

白冷シュウは日本統治時代の1928(昭和3)年に着工し、現在の約45億円に相当する費用と3年半の年月をかけて1932(昭和7)年に完成した。逆サイフォンの原理を利用したこの水路は、同地における生活用水や灌漑用水の貴重な供給源となり、磯田技師は人々から“白冷シュウの父”と呼ばれた。

水路は1999年の「921大地震」で大きな被害を受けたが、現地住民による「復活運動」が起き、修復を経て、現在も人々に水の恵みを届け続けている。この運動がきっかけとなり、施設の一部が歴史的建築物に指定されたほか、水路が開通した10月14日には記念イベントが開催されている。

磯田技師の多大な貢献に対し、台中市政府は2013年に銅像を建立。今年9月には絵本を出版している。

(編集:杉野浩司)