台湾・高雄のアートなプール、有名芸術家の作品盗用疑惑で公開中止に

【社会】 2015/07/20 15:47 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾・高雄のアートなプール、有名芸術家の作品盗用疑惑で公開中止に

(台北 20日 中央社)高雄市政府文化局は19日、文化施設「駁二アートセンター」で先日展示を開始した「プールの屋上」(泳池天台)を無期限で公開中止にすると発表した。同作品が石川県の金沢21世紀美術館に常設されているアルゼンチンの芸術家レアンドロ・エルリッヒ氏の作品「スイミング・プール」に酷似しているとして批判が集まったためだ。

「プールの屋上」は、建物の屋上に設置されたもので、大きな透明ガラスの効果を利用し、プールの上から見るとガラス下にいる人があたかも水の中にいるように見えるという錯覚を楽しませる作品。

同作品について、在日台湾人作家の張維中氏はフェイスブック上で「これはひどい」と酷評。中華民国視覚芸術協会の胡朝聖顧問は文化局が同作品とエルリッヒ氏の作品を“異曲同工”とし、海外に行かずとも公共芸術の無限の可能性を鑑賞できるとメディアに説明したことについて、「先頭を切って違法行為をする政府がどうやってクリエイティブ産業の推進を声高に叫べるのか」と一刀両断。同局を厳しく非難した。

文化局は騒ぎが起きたことは不本意だとした上で、「高いスタンダードでオリジナル性に向きあうべきで、疑いがあれば晴らし、問題があれば立ち向かい、間違いがあれば正すべきだ」と閉鎖の理由を説明。問題の解決後、将来的に設計をし直し、新たな形で再オープンさせる考えがあることも明らかにした。

(編集:名切千絵)