台湾の大学教授、飛行場の百年史まとめた書籍を自費出版

【社会】 2015/06/23 13:42 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
洪致文氏提供

洪致文氏提供

(台北 23日 中央社)台湾師範大学地理学科の洪致文教授が20年以上を費やして台湾の飛行場についてまとめた本が自費出版される。同書では日本統治時代から現代に至るまでの約100年間に建設された飛行場が1500枚を超える写真や地図などとともに紹介されている。

書名は「不沈空母 台湾島内飛行場百年発展史」。第二次大戦中、台湾は日本の南進基地として軍事的な重要拠点となっており、多くの飛行場が建設された。戦後も中国大陸との対立の中で、そのまま軍施設として利用され、今でも“戦争遺跡”として日本統治時代の面影を垣間見られる。

洪教授はこれら戦争遺跡について、「大日本帝国の残した毒」として排除するのではなく、戦争の苦難を人々に知らせ、平和を求める努力を続けさせる存在として大切に守るべきだと主張。台湾の戦史研究や軍事関連の遺産の保存に役立てばと語っている。

洪教授によれば、予約はすでに打ち切られているが、インターネット通販や一部書店などで購入可能だという。また、再版予定はないとしている。

(編集:杉野浩司)