中国大陸からの台湾ツアー 旅行会社が未回収の費用約1億円

【社会】 2014/08/31 15:04文字サイズ:字級縮小字級放大
LINE分享給好友
中国大陸からの台湾ツアー  旅行会社が未回収の費用約1億円

(台北 31日 中央社)中国大陸の旅行会社が募集した台湾格安ツアーの旅行費用を、台湾の旅行会社が回収できないケースが相次いでいる。観光局は、台湾側の旅行会社の損失は少なくとも2700万台湾元(約9400万円)近くに上るとみている。

2008年に団体旅行が解禁されたのを皮切りに、年々増加を続ける中国大陸からの観光客は、今年上半期だけでも196万2000人に達した。現在は北京、上海、天津、重慶など36都市からの個人旅行も受け入れており、1日当たり最高4000人が台湾を訪れることができる。

一方で今年6月には、一部の旅行者が訪台時に、指定の土産物店で高額な買い物を迫られるといったトラブルが多発している実態が明らかになった。競争の激化で中国大陸側の旅行会社が募集した格安ツアーを請け負った台湾側の旅行会社が、費用回収のために買い物を通じたコミッション(歩合)の獲得を目論んでいるためだ。

台湾の民間旅行団体は、中国大陸側の旅行会社に対してすでに1億元(約3億4800万元)の回収に成功したとしているが、台湾側の旅行会社が損害を被ることも多く、過当な価格競争がさらなるサービス品質の低下を招いている。

この事態を受け行政院は、関係各方面に対して費用の先払いを徹底させる方針を固めたほか、中国大陸側との協力の下、民間の旅行団体が話し合いのためのプラットフォームを設置するなどし、問題の解決を目指す予定だが、実際にどれだけの効果があるかは未知数だ。

(蔡和穎、鄭崇生、李先鳳/編集:齊藤啓介)

LINE分享給好友