「能高団」生みの親の本が発売 甲子園を席巻した台湾の先住民チーム

【社会】 2014/07/31 13:18 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「能高団」生みの親の本が発売  甲子園を席巻した台湾の先住民チーム

(花蓮 31日 中央社)花蓮県文化局は30日、台湾で初めての原住民(先住民)野球チーム「能高団」の創立者、林桂興氏に関する新刊発表会を開催した。

著者の葉柏強さんによれば、「能高団」は日本統治時代の1920(大正9)年に林氏の尽力によって設立された当初からその圧倒的な強さで台湾中を驚かせ、1925(大正14)年に日本本土での親善試合に出場した際には、当時の強豪校を相手に好成績を収め、日本でも大きな注目を集めたという。またこの時、台湾の野球チームとしては初めて甲子園球場で試合を行ったとされている。

同県文化局は、林氏は「能高団」の設立以外に、花蓮のスポーツ振興や台湾東部初となる西洋音楽研究会の成立にも携わり、同地の近代史の重要人物であるとしている。しかし、1947年の「二二八事件」発生時には濡れ衣を着せられ逮捕、投獄されており、その後、家族が家財を投じて釈放されたが、翌年に割腹自殺を遂げ亡くなっているという。

発表会には、林氏の親族なども出席し、新刊の出版について、同氏の功績を誇りに思うと喜びを語った。花蓮鉄道文化館(花蓮市)では、8月28日まで同書に関連した写真展示が行われている。

(李先鳳/編集:杉野浩司)