地下鉄無差別殺傷 混乱の最中に勇敢な一般市民が活躍

【社会】 2014/05/22 18:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
写真提供:新北市消防局

写真提供:新北市消防局

(台北 22日 中央社)台北メトロ(MRT)板南線で21日に発生した無差別殺傷事件の際、多くの勇敢な一般市民が混乱の中で犯人確保や乗客の避難などに貢献していたことがわかった。

西門町の病院に通院するため事件が起きた江子翠駅にいた陳風さん(62)は、改札口から逃走しようとした犯人の男を取り押さえた。高校の時から武術を心得ていたという陳さんは、自分よりも大柄の犯人が持っていたナイフを素手で振り払った後、首を押さえつけて動きを封じた。

非番の日に妻子と予防接種に出かけていた新北市の消防隊員、李東瀚さん(=写真)はホーム先端部分に非常口があるのを見つけ出し、運転を見合わせた対向電車の乗客ら約20人を誘導して避難させた。李さんは「火災現場などでは自分が救助する側だったが、まさか自分が被害者になるとは」と日常生活に突如降りかかった凄惨な事件を振り返る。

また、亜東病院(新北市)での講習を終えて対向電車に乗っていた看護師の林さんも、状況を知って自分の危険も顧みずに、出血していた被害者の止血や心臓マッサージなどに取り組んだ。

事件ではこれまでに4人が死亡、24人が重軽傷を負っており、現在も15人が入院している。

(黄旭昇、王鴻国、林瑞益/編集:齊藤啓介)