地下鉄無差別殺傷 死者4人に 駅などの警備強化/台湾

【社会】 2014/05/22 13:51 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
地下鉄無差別殺傷  死者4人に  駅などの警備強化/台湾

(台北 22日 中央社)台北メトロ(MRT)板南線の車内で21日、刃物を持った男が他の乗客28人を殺傷した事件で、死者は4人になった。男は江子翠駅(新北市)で警察に取り押さえられたが、安全確保のため駅や車内では警備が強化されている。

毎日多くの人が利用する台北の大動脈で乗客が殺害されるという初めての惨事に、市民らは驚きと不安を隠せないでいる。当初は3人と伝えられていた死者は夜になって1人増え、62歳と47歳の女性、28歳と26歳の男性が亡くなった。

新北市警察局の調べによると、東海大学(台中市)に通う容疑者の男(21)(=写真)は、授業がなかったこの日に実家のある台北に帰省し、事件を起こした江子翠駅から一度は国父紀念館に向かった後、反対方向行きの電車に乗り換え、龍山寺駅を過ぎたところで犯行に及んだという。

普段は家に引きこもりがちで格闘系のテレビゲームなどに興じていた男は、「小学生のころから殺人のような大きなことをしたかった」と供述。本来は大学を卒業してから行うつもりだったが、先週になってこの日の決行を思い立ったとも話している。

また、男の父親は事件を受けて、「社会に対してどう謝罪すればいいのかわからない」と語ったと伝えられている。

朱立倫新北市長とカク龍斌台北市長は21日夜にそれぞれ記者会見を行い、両市が協力して公共交通機関の治安維持に努めると発表。警察では人員を増強して駅や車内の巡回に当たるとしている。(カク=赤におおざと)

(黄旭昇、戴真雅、王鴻国、卞金峰、廖壬楷/編集:齊藤啓介)