台湾・中央通訊社創立90周年 中華圏メディアをリードする

【社会】 2014/03/31 19:17文字サイズ:字級縮小字級放大
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樊祥麟・中央通訊社社長

樊祥麟・中央通訊社社長

(台北 31日 中央社)最も歴史の古い中華民国の国営通信社、中央通訊社(中央社)が4月1日、90周年を迎え、各界とその栄誉を分かち合おうとレセプションが催される。

中央通訊社は1924年4月1日に中国大陸広東省の広州で創立され、北伐、抗日戦争、国共内戦、台湾光復と、従軍記者が最前線から国軍の活躍ぶりを伝えるなど動乱の時代を経て世界5大通信社に名を連ねるまでになった。

中華民国政府とともに台湾に移転した1949年から中央社は台湾社会の歩みを見守ってきた。朝鮮戦争、金門島砲撃戦、ベトナム戦争、国連脱退、米国との国交断絶、経済十大建設。高度経済成長は台湾の「経済の奇跡」を生み出し、政治の民主化では2度の政権交代を経験した。これらをつぶさに記録した1000万本にも及ぶニュース記事と100万枚を数える写真は台湾の人々の共通の記憶を形づくる。

1996年7月1日公布の「中央通訊社設置条例」で中央通訊社股フン有限公司は財団法人中央通訊社へと脱皮。中央社は全国民共有の国家の通信社として内外各界・各マスメディアに様々なサービスを提供、対外報道通信業務を行っている。(フン=にんべんに分)

陳国祥・中央社董事長(会長)はこれまで90年間奮闘してきた中央社は、中国国民党の報道機関から党営事業となり、さらに財団法人として国の通信社に生まれ変わったが、この間多くの専門家による尽力があり、党派を超えた立場から客観公平で正確なニュースを届け、信用と信頼を獲得していると述べた。

樊祥麟・中央社社長は、中央社はニュースサービスを「記事」「速報」「写真」「ビデオ」「図説」の5つに分け、海外拠点を活用、デジタル化の波に乗り、携帯アプリを含むインターネットの活用で多元的で競争力があり利便性の高いサービスを提供していると強調した。

樊社長は、中央社は片時も休むことのないニュースメディアで、創立90周年は1つの通過点に過ぎず、新しい局面を迎えて将来は発想やアプローチ、ツールを変えていかなければならないが、報道のプロフェッショナルとしてのこだわりや社会的責任と国家への使命が変わることはないと述べた。

(編集:谷口一康)

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