「日本の援助に台湾が“倍返し”」 震災3年後も届く感謝の声

【社会】 2014/03/11 17:50 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
「日本の援助に台湾が“倍返し”」  震災3年後も届く感謝の声

(東京 11日 中央社)東日本大震災3周年を控えた2月末、不自由な暮らしを送る多くの被災者が中華民国紅十字会総会(赤十字社)の職員とともに被災地を視察した中央社の記者に対し、「台湾のおかげで、落ち着いた生活ができるようになった」などと話し、台湾への感謝の気持ちを忘れないでいる。

津波で親族12人を失い、福島県相馬市で台湾が支援した災害公営住宅「狐穴団地」に住む76歳の鈴木悦子さん(=写真)は、漁網づくりで生計を立てている。家には毎月2500円で住むことができ、台湾からの復興支援に感謝したいと述べたほか、「ここに住んでいる9人の独り身だった高齢者たちが台湾のおかげで家族になった」と語った。

台湾が支援した災害公営住宅や保育園などの再建工事のうち、最も早く竣工したのは福島県で、この狐穴団地には昨年4月から鈴木さんを含めて女性7人、男性2人が入居している。

岩手県では、台湾支援の住宅が大槌町に建設されている。同町の碇川豊町長は震災前は台湾をあまり知らなかったが、震災後は関心が「爆発的」に湧いてきたと語る。山田町にある保育園では名称を震災前の「若木」から「日台きずな」に改名するなど、台湾への謝意がいたるところで表れている。

紅十字会に寄せられた台湾の義援金(利息含む)25億7773万4705台湾元(約87億8726万円)のうち、99.5%がすでに被災地の復興事業に充てられており、残りの金額も生活援助が必要な現地の人々への支援金として届けられる。日本赤十字社は、1999年の台湾大地震で日本から寄付された30億円の義援金を台湾が東日本大震災で“倍返ししてくれた”としている。

(楊明珠/編集:荘麗玲)