一日に6万人が利用 市民生活を変えた自転車シェアリング/台湾・台北

【社会】 2014/02/01 16:25 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台北市などが運営する自転車シェアリング「YouBike」の専用駐輪場

台北市などが運営する自転車シェアリング「YouBike」の専用駐輪場

(台北 1日 中央社)台北市内では最近になり、街中を縦横無尽に疾走する自動車やスクーターに混じって、後輪部分に鮮やかな黄色いカバーが取り付けられた自転車を目にすることが多くなった。お金の節約のため、健康のためにと同市などが運営している自転車シェアリングを利用する市民が増加しているのだ。

台北市が大手自転車メーカー、ジャイアント(捷安特)と提携し2012年8月から試験運用を開始した自転車シェアリング「YouBike」は、現在までに台北市の12行政区内に設置された137カ所の専用駐輪場で計4575台の自転車が24時間利用可能となっている。

YouBike事業部によれば、同サービスの利用者が増加するのは朝の通勤時間帯と夕方の帰宅時間帯、そして午後9時~11時の夜間だという。好天に恵まれた昨年12月6日には一日あたりとしては過去最高となる6万人が利用し、1台の自転車を12人が共用した計算になるなど、稼働率は上々だ。台北市交通局の王声威局長は、都市面積や人口が異なるため単純比較はできないとしながらも、YouBikeの利用率と回転率は自転車シェアリングを実施している他都市よりも高いと豪語する。

実際に供用から2年弱が経過した今ではYouBikeに乗ってお昼休みに会社から少し離れた場所で食事をしたり、週末に小旅行を楽しんだりする人もいるなど、自転車に乗ることが市民生活の一部になっている。また、台北市内の河岸に全長111キロにわたって整備されているサイクリングロードやその沿道にあるレンタサイクルショップも利用者は増加傾向だという。

台北は2016年に行われるサイクリングの祭典、ベロシティ・グローバルのアジア初の開催地に決定したほか、カク龍斌台北市長は将来的にYouBikeの専用駐輪場を300カ所にまで増設したいとの考えを示しており、台北市民にとって、自転車がさらに身近なものに変化しようとしている。(カク=赤におおざと)

(戴雅真、劉世怡/編集:齊藤啓介)