台北の名門高校、無試験入学枠を15%に拡大

【社会】 2012/02/21 17:04 文字サイズ: 字級縮小 字級放大

(台北 21日 中央社)台北市の名門高校が、9月から始まる今年度の新入生受け入れに際し、無試験で入学できる枠を、昨年度の10%から全体の15%に拡大することが分かった。

台湾では、教育改革の一環として、昨年度から段階的に、全ての高校および高等専門学校の入学枠を、一部無試験で開放する試みが始まっている。台湾トップクラスと言われる、台北市立建国高級中学(男子校)、台北市立第一女子高級中学は、今年の無試験枠を15%にまで広げ、それぞれ164人、146人を受け入れることを決めた。

このほか、台北市立中山女子高級中学、台北市立成功高級中学(男子校)、国立政治大学付属高級中学(共学、台北市)、国立台湾師範大学付属高級中学(共学、台北市)などの有名高校も、無試験枠を15%程度まで開放する。志願者が定員を超えた場合は、抽選などの方法が取られる。

これらはいずれも、伝統と国内外一流大学への高い合格率を誇り、多くの著名人を輩出している人気校で、保護者からは無試験枠が少なすぎるとの不満も出ているが、学校側では、無試験枠の不実施を教育部に掛け合い却下された経緯がある。

台湾では2014年度から、後期中等教育までを全て原則無償化する方針が決まっており、それと合わせ、過熱する受験競争や、名門高校の都市部集中がもたらす教育の地域格差などを解消する目的で、無試験入学が導入された。

少子化で生徒減に悩む私立高校の中には、すでに受け入れ枠の大部分を無試験としているところもある一方で、レベルの維持を望む名門校は対応に苦慮している。無試験入学が全面実施された後も、一定の割合で学力試験入学を残すことは認められており、一部には、受験競争がより激化するのではないかとの指摘もある。