釣魚台で漁船と海保船接触 呉外相「日本に関心表明」/台湾

【政治】 2020/09/28 16:14 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
呉釗燮外交部長

呉釗燮外交部長

(台北中央社)釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)周辺で台湾の漁船と海上保安庁の公船が接触した問題で、呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は28日、日本側に関心を表明したと明らかにした。台湾の漁民の権利を損なうような行為は一切あってはならないと日本に伝えたという。立法院(国会)外交・国防委員会で述べた。

外交部(外務省)によれば27日午後、同列島から西12カイリ(約22キロ)地点で操業していた漁船「新凌波236号」が海上保安庁の巡視船とぶつかった。漁船の一部が損傷したが、けが人は出なかった。

台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の郭仲熙(かくちゅうき)秘書長は、詳細について調査が必要だとしており、現時点では台湾と日本間で意見の食い違いが見られると説明。日本側は台湾の漁船が先にぶつかってきたと主張しているという。

日本メディアは「台湾の漁船が日本の領海内で違法操業をしていた」と伝えており、巡視船が退去を求めて並走していた際に接触したとしている。だが、同船の陳吉雄船長は操業時、領海である12カイリ内に入っていなかったと主張。漁具が流されてしまい、それを拾うために12カイリ内に入ったとし、その際に日本の船が警告せずに接近し、船の後ろの部分を漁船にぶつけてきたと訴えている。

呉部長は事実がまだ明らかになっていない以上、どちらか一方を非難することはしないとの立場を示した。

(游凱翔/編集:楊千慧)