台湾の情報セキュリティー産業を世界レベルに 蔡総統、4つの目標を提示

【政治】 2020/08/11 18:46 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蔡英文総統(左)と王美花経済部長(経済相)

蔡英文総統(左)と王美花経済部長(経済相)

(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は11日、台北市で同日開幕した情報セキュリティー関連のイベントに出席し、現在域外勢力の挑戦と悪質な脅威の激化が台湾の民主主義体制に影響を与えるとの認識を示した。その上で対応策として、世界レベルの情報セキュリティー産業構築を目指す4つの目標を提示した。

蔡総統は情報セキュリティー産業について、政府が「核心戦略産業」と位置付ける6産業の一つとして重視し、国家の安全保障に直結するという考えに基づいて重要な施政方針を定めてきたと説明。台湾はここ数年で関連の法整備を進め、今年は科学技術を駆使した新型コロナウイルス対策によって世界の注目を浴びたと述べ、台湾の情報セキュリティー対策が新たな時代を迎えたと喜びを示した。

一方で、近年増えているサイバー攻撃にも言及し、手法がより緻密、複雑になっており、インターネットやSNSの開放的な特性を利用して企業の営業秘密や知的財産を盗み取り、ひいては台湾の民主主義体制にも影響を及ぼすと警戒心をあらわにした。

4つの目標はそれぞれ、デジタル関連省庁の新設と情報の安全や伝達などに関する業務の統合を急ぐ▽核心戦略産業の情報セキュリティー対策強化▽重要インフラのセキュリティー対策強化▽台湾全体の「デジタル力」向上と政府と民間、国際パートナーとの協力促進。

蔡総統は、これらの目標を実践することで、世界に信頼される情報セキュリティーシステムと産業チェーンを構築することが可能になると強調した。

(呉家豪/編集:塚越西穂)