香港警察、大手メディア創業者を逮捕 総統府「深い遺憾と非難」表明/台湾

【政治】 2020/08/10 16:24 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
香港警察に連行される香港大手紙「アップルデイリー」創業者の黎智英氏(左2)=読者提供

香港警察に連行される香港大手紙「アップルデイリー」創業者の黎智英氏(左2)=読者提供

(台北中央社)香港警察は10日午前、香港大手紙「アップルデイリー」(香港蘋果日報)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏ら7人を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑などで逮捕した。総統府は同日、「深い遺憾と非難」を表明し、北京当局に対し、市民を始末するのではなく、問題を解決すべきだと呼びかけた。

国安法違反容疑で報道メディア関係者が逮捕されたのは初めて。同紙は北京、香港両政府に批判的な立場を取っている。黎氏は「外国あるいは域外勢力と結託し、国家の安全を脅かした」として、国安法に違反した疑いがあるとされている。香港警察は同日、同紙のオフィスや、黎氏の次男が経営する飲食店を家宅捜索した。

総統府の張惇涵報道官は同日正午、今回の逮捕は香港の報道の自由や人権、法治、民主主義、自由を深く傷つけるものだと批判。香港市民と誠実な対話を繰り広げることこそが問題を解決し、香港社会の平静を取り戻す唯一の方法だと訴えた。

台湾で対中政策を担当する大陸委員会は同日、書面を通じ、人権を侵害する悪質なやり方では香港市民の心は離れる一方だとし、中国共産党と香港の国際的イメージをより悪化させると批判した。

(温貴香、頼言曦/編集:名切千絵)