台湾、外国人正規在学生の入境を解禁 中国籍学生は除外

【政治】 2020/08/06 16:30 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾、外国人正規在学生の入境を解禁 中国籍学生は除外=資料写真

台湾、外国人正規在学生の入境を解禁 中国籍学生は除外=資料写真

(台北中央社)教育部(教育省)は5日、全ての国・地域の正規在学生の入境を同日付で解禁すると発表した。中国籍学生は含まれない。同午後までに各大学に通知した文書では中国籍学生も含むとしていたが、同夜、方針を一転させた。台湾で対中政策を担う大陸委員会は同夜、解禁対象からの中国除外は、中国大陸側が設けた政治的ハードルが原因だと説明した。

新型コロナウイルスの水際対策として、これまでは入境申請の対象が「2019年度の卒業予定生」に限られていた。感染リスクが低・中低程度の19カ国・地域(日本を含む)については、全ての正規在学生と2020年度の新入生の受け入れが再開されている。中国籍学生は現時点で、卒業予定生以外の入境は認められていない。

域外在学生の受け入れ対象から中国籍学生が除外されたことに対し、学生団体や大学からは不満の声が上がっている。域外生でつくる団体「境外生権益小組」(TISM)はフェイスブックで、「差別的な政策決定」だと批判。教育部に対し、域外生の入境政策を処理する際には政治的要素を排除すべきだと訴えた。台湾の私立大でつくる「私立大学校院協進会」の理事長を務める呉永乾・世新大学長は中央社の電話取材に対し、現段階での中国籍学生排除は「全く必要がない」と断言し、全ての国・地域の新入生の入境の見通しを早急に決定するよう教育部に求めた。

大陸委員会は書面で、大陸側が学生の帰台を妨害するケースが多数発生していると説明した上で、台湾との往来に必要な「往来台湾通行証」の裏書申請に難癖をつけられたり、台湾側の学校の証明書類に「国立」の文言があってはならないなどと求められることがあると明らかにした。先月22日に中国籍の今年度卒業予定生の入境が解禁されて以降、実際に台湾に戻った学生はわずか10人余りだという。同委は「大陸側がその他の中国籍学生の円滑な来台に同意するとは思えない」との見解を示した。

(陳至中、頼言曦/編集:名切千絵)