「足かせがないのが強み」新駐米代表、全面的な台米関係強化に意欲

【政治】 2020/07/11 17:54 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
蕭美琴氏

蕭美琴氏

(台北中央社)台湾の新駐米代表(大使に相当)となった蕭美琴(しょうびきん)氏が10日、中央社のインタビューに応じた。蕭氏は、「自分はプロの外交官ではない」としつつも、「だからこそ斬新な取り組みができる」と強調。伝統的な政治外交という足かせにとらわれない強みを生かし、台米関係を全面的に推し進めたいと意気込んだ。

インタビューの中で、台湾は米国の「信頼できるパートナー」であり続けるべきと何度も言及した蕭氏。米国と中国の板挟みとなる台湾のかじ取りについては、自分の役割は「米国との関係深化」であり、戦略上のバランス調整や選択は蔡英文(さいえいぶん)総統と政府が行うと説明。中国との意思疎通や交流を必要とする台湾の戦略を尊重する姿勢を示した。

一方で、「正常な人だったら、われわれを支持し、味方になってくれ、国際社会でわれわれのために発言してくれる人を選ぶはず」とも述べ、米国寄りの「個人的な立場」を表明した。

米国人の母を持つ蕭氏。1971年に日本の兵庫県で生まれ、台南で育った。中学卒業後に米国に留学し、コロンビア大で政治学の修士課程を修了。立法委員(国会議員)を4期務め、今年4月からは国家安全会議諮問委員。生え抜きの外交官ではないものの、持ち前の国際感覚で与党・民進党から高く評価され、幹部の訪米に同行したり、国際的な催しに出席するなどして外交経験を重ねてきた。着任は7月下旬になる予定。

(葉素萍、温貴香、陳韻聿/編集:塚越西穂)