宜蘭県議ら、釣魚台への出航に失敗するも「任務は達成した」/台湾

【政治】 2020/07/04 13:24 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
中華民国国旗小旗を振る「頭城釣魚台保護弁公室」のメンバーら=同弁公室提供

中華民国国旗小旗を振る「頭城釣魚台保護弁公室」のメンバーら=同弁公室提供

(宜蘭中央社)台湾の領有権と漁業権の保障を主旨とする「頭城釣魚台保護弁公室」メンバーが3日深夜、抗議活動のため釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)目指して出航を試みたものの、沿岸警備隊員らによって阻止されたことが分かった。同弁公室は、日本に抗議する任務は一段落したとの認識を示している。

同弁公室は、沖縄県石垣市議会が同列島の字名に「尖閣」を付け加える議案を可決したのを受けて、宜蘭県議会の蔡文益議員(国民党)らが先月下旬に設立。同列島周辺海域に赴いて日本側に抗議すると予告していたが、期日は明らかにしていなかった。

海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)などによると、出航を試みた同弁公室メンバーは12人で、3日午後11時ごろに北東部・宜蘭県頭城の漁港から漁船に乗り込んだ。いずれも、漁船で出航するのに必要な船員手帳を所持していなかったという。

中央社の取材に応じた蔡氏は、遺憾だとしながらも、今回の行動を通じて台湾に釣魚台の領有権を固く守ろうとする勢力があることを世界、特に日本に知らしめるという目標は達成できたと述べた。また、抗議活動はしばらく休止するが、弁公室は存続し、引き続き釣魚台をめぐる動向を注視するとした。

台湾の行政区分では、同列島は宜蘭県頭城鎮に属している。

(沈如峰、呉欣紜/編集:塚越西穂)