海巡署、中国船差し押さえ 台湾海峡で海砂を違法採取

【政治】 2020/06/04 19:33 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
中国船(左)による海砂の違法採取を取り締まる台湾の巡視船=海巡署提供

中国船(左)による海砂の違法採取を取り締まる台湾の巡視船=海巡署提供

(澎湖中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)艦隊分署が3日、台湾海峡で違法に海砂を採取していた中国船を差し押さえたことが分かった。同分署が4日、報道文を発表した。

同分署は当日、巡視船「高雄」(3000トン級)、「澎湖」(500トン級)、空中勤務総隊のヘリコプターなどを出動させ、海砂を違法採取している船を取り締まる任務を遂行。午前5時過ぎ、澎湖七美の南西約90キロ地点にある水深の浅い海域で20隻余りの船に混じって違法採取していた中国船「海航5679」(7539トン)を発見した。

同船には10人の乗組員がおり、400トン余りの海砂を採取したとみられる。高雄市内の港に連行され、取り調べの後、橋頭地方検察署(地検)に送検された。同船が積んでいた海砂は、地検の指示の下、元の海に戻されたという。

同分署によると、取り締まりを行った海域は土タク魚(ヨコシマサワラ)やイカなどの生息地。近年は中国船が海砂を大量に違法採取するケースが増えており、海底の地形や生態系の破壊が懸念されている。このため同分署は、大型巡視船による24時間監視体制を整え、同海域での取り締まりを強化している。(タク=魚へんに宅の下の部分)

海巡署の統計によれば、同海域で退去を求めた中国の海砂採取船の数は今年1月から5月末までで延べ1576隻に上っている。

(編集:塚越西穂)