台湾初の4千トン級巡視船が進水 蔡総統「2つの里程標」

【政治】 2020/06/02 19:08 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
大型巡視船「嘉義」の命名・進水式の様子

大型巡視船「嘉義」の命名・進水式の様子

(高雄中央社)台湾が自主建造する海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の4000トン級巡視船の命名・進水式が2日、南部・高雄市内で行われ、蔡英文総統によって「嘉義」と命名された。就役後は、主に密輸の取り締まりや巡視、海難救助などの任務に当たる予定。蔡総統は、米国メーカーとの国際協力を行った成功例であるだけでなく、病院船として台湾周辺海域における医療・救助活動に新しい1ページを刻むという2つのマイルストーンを達成したと喜びを示した。

同署艦隊分署や総統府によれば、嘉義は、米国沿岸警備隊の大型警備艦「バーソルフ」(WMSL-750)を設計したメーカーの協力の下、海軍の4000トン級戦艦を参考に改良を加えて建造された。全長125メートル、幅16.5メートル、喫水4.7メートルと、同署が保有する艦船としては最大級で、最大速力は約24ノット(約時速44キロ)、航続距離は1万カイリ(約1万8520キロ)を上回る。陰圧室や手術室などの医療設備が整っているほか、ヘリコプターの搭載も可能で、急な患者搬送ニーズにも対応できる。有事への備えとして、ロケット弾発射システムや無人銃塔なども装備された。

同署は、主要艦艇の自主建造を進める蔡政権の政策の下、総経費約117億台湾元(約421億円)余りを投じ、4000トン級巡視船4隻を台湾の造船大手に発注している。嘉義は今年末に引き渡され、艦隊分署の「中部地区機動海巡隊」に配備される予定。同分署の謝慶欽分署長は、嘉義には大量の医療物資を積み込めると説明し、国際的な事件が発生した際にはいち早く現場に向かい、台湾の名を世界に知らしめたいと意欲を示した。

(游凱翔/編集:塚越西穂)