蔡総統、「一国二制度受け入れない」 世界との連携強化へ=2期目就任

【政治】 2020/05/20 12:01 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
就任演説を行う蔡総統

就任演説を行う蔡総統

(台北中央社)蔡英文政権の2期目が20日、始動した。蔡総統は就任式の演説で、「北京当局の『一国二制度』による台湾の矮小化、台湾海峡の現状の破壊を受け入れない」と表明。続けて「これはわれわれの揺るぎない原則だ」と強調した。また、民主主義国家として国際機関への参加に向け積極的に働き掛けていくとし、米国や日本、欧州など「価値を共有する国」とのパートナー関係を深化させる方針を示した。

国家の安全として、▽国防に関わる事務の改革▽国際社会への参加▽両岸(台湾と中国)の平和と安定――の3項目を掲げた蔡総統。国防では「非対称戦力」の発展を加速させるとし、サイバー戦争や認知戦、そして「超限戦」を含めた新たな形の脅威に対応していく姿勢を見せた。予備役の戦力の向上や軍の管理制度の改革も進めていくとした。

国際社会への参加では、新型コロナウイルスが世界的に広がる中で世界を支援し、高い評価を受けたと言及。台湾は国際社会から「民主主義の成功例、信頼できるパートナー、世界で善良なパワーと位置付けられている」とし、「台湾人にとって共通の誇り」だと述べた。その上で、国際機関への参加に向けて力を注いでいく方針を示し、国交締結国や日米欧などとの連携を強化していくと語った。

両岸関係については、1期目に当たる過去4年間、両岸の平和と安定のために力を尽くしてきたとし、この努力は「国際社会から認められた」と指摘。地域の安全に貢献するため「対岸(中国)と対話したいと思っている」との考えを示した。また、中国の「一国二制度」を拒否した上で、「中華民国憲法と(両岸間の交流について定めた)両岸人民関係条例にのっとって両岸の事務を処理する」との立場を改めて表明した。

(編集:楊千慧)