台湾の対策本部、WHOに反論 新型コロナ早期警告を否定する姿勢受け

【政治】 2020/04/11 18:57 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
台湾がWHO宛ての電子メールを公開する中央感染症指揮センターの陳時中指揮官

台湾がWHO宛ての電子メールを公開する中央感染症指揮センターの陳時中指揮官

(台北中央社)新型コロナウイルスが人から人に感染する可能性を示唆した台湾の警告を無視したとして批判された世界保健機関(WHO)が、「人から人に感染する」という文言はなかったと主張したのを受け、中央感染症指揮センターの陳時中指揮官は11日の記者会見で、台湾がWHOに送った電子メールを公開するとともに、「一部だけ切り取って都合のいい解釈をしている」と反論した。

台湾は昨年、中国・武漢で呼吸器系の感染症が発生しているとの情報に基づき、保健当局を通じて同12月31日、WHOの連絡窓口に電子メールで通報していた。

同センターは、WHOへのメールには重症急性呼吸器症候群(SARS)を疑わせるような症状があることや「患者が隔離治療を受けている」ことが明記されており、公共衛生分野のプロならこれで人から人への感染の可能性を判断できるとの見解を示している。陳氏は、WHOは台湾の通報内容から「隔離治療」に関する一節を見落としたと指摘。WHOがこの部分をはっきりと世界に伝えれば、その後の対応がどうであったか「一目瞭然だ」と述べ、焦点をぼかさず、正直にこの件と向き合ってほしいと呼び掛けた。

AFP通信は、米政府が9日、政治を優先して台湾の警告を顧みなかったとWHOを非難したと報道。これを受けたWHOは10日、同社に宛てた電子メールで米の指摘を否定した上で、台湾から受け取った文書には「人から人に感染するとの言及はなかった」と主張していた。

(張茗喧、呉欣紜/編集:塚越西穂)