台湾人を騙る謝罪文、SNSに続々 正体は中国ユーザー=調査局

【政治】 2020/04/10 17:00 文字サイズ: 字級縮小 字級放大
記者会見を開いた調査局幹部

記者会見を開いた調査局幹部

(台北中央社)世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が台湾から人身攻撃を受けたと主張したことに関し、自身を「台湾人」と称してテドロス氏に謝罪を表明する投稿がツイッターで相次いでいる。法務部(法務省)調査局は10日、関連の投稿は中国のネットユーザーが台湾人になりすまし、集団で故意に捏造したものだとの見解を明らかにした。

ツイッターで9日、「自由亞洲電台」(ラジオ・フリー・アジア)の中国語版アカウントが、テドロス氏の台湾批判を紹介する文章を投稿。この投稿に対し、「私は台湾人です。台湾人としてこのような悪意ある攻撃がテドロス氏に行われたことをこの上なく恥ずかしく感じます。台湾人として謝罪し、許しを請います」との返信が寄せられた。調査局が台湾人を自称するこのアカウントを追跡した結果、中国からのものである可能性が高いと断定された。

その後、中国の自由徐州電台のアカウントがこの謝罪文を定型文化。同アカウントは「定型文!みんなきちんと真似て!」などとツイートしたほか、謝罪文に対して「これはとても面白い…ハハハ」とコメントした投稿を引用リツイートするなどした。謝罪文は多数のアカウントによって投稿、リツイートされている。調査局によると、謝罪文の投稿数は100近くに達しており、増加を続けているという。

調査局は中国大陸のネットユーザーが台湾人を騙った上で人種差別攻撃の事実を認め、許しを請う行為は、台湾の国際的な名誉を著しく傷つけるものであり、予想できない後遺症をもたらす恐れがあると非難した。また、事実とは異なる情報を安易に拡散させないよう呼びかけた。

(蕭博文/編集:名切千絵)